もう中学生がテレビに出まくっていたのは、『爆笑レッドカーペット』全盛期と重なります。
2009年から2010年にかけてですね。
基本的に売りは段ボール芸(他のネタはイマイチ…)なので、ブームが去るとテレビの露出も減っていきました。
もう中学生の芸風
知らない人もいるかもしれないので、まずは『爆笑レッドカーペット』をご紹介します。
2007年から2014年の7年間にフジテレビ系列で放送されたバラエティ番組です。
1分前後のショートネタを披露するスタイルで、
舞台の床が動くスタイルで、動く床(レッドカーペット)に乗って芸人が登場。
時間が来たら(ネタが終了したら)、動く床に乗って退場するスタイルです。
当時の高視聴率番組でした。
90年代に一世を風靡した『タモリの超ボキャブラ天国』を彷彿とさせるものがありました。
特に「もう中学生」が出演していた2009年から2010年にかけては全盛期でしたね。
↓もう中学生の段ボール芸はこんな感じです。(これがツボにはまるんです)
別のこと考えてて~で心を鷲づかみにされます。
これから何が始まるのか期待に胸がいっぱいになりますよ。
ドッカンとくる笑いではないのですが、
優しい語り口で誰も傷つけないお笑いネタです。
もう中学生のプロフィール
長野県出身のもう中学生は1983年2月14日生まれですから41歳になります。
芸名の由来は小学校の卒業文集のタイトルから…。
と、誰もが思っていたようですが、
NSC東京校7期の養成所に申し込むときの受付のお姉さんの反応を見たいがための名前だったそうです。
それが17歳のときですから、レッドカーペットに出演するまで10年あります。
その間は、お笑いのカルテットを組んでいたり、芸を磨く時代だったということでしょう。
もっとも、性格は見たままのようで、
誰からも好かれる性格なのは間違いないようです。
実際、もう中学生の悪口を聞くことがないのは、もう中学生を知る芸人仲間の一致した声です。
レッドカーペットに出まくっていた時期でも27,8歳だったんですね。
アイデア次第で段ボール芸はいくらでもネタを膨らませることができるのですが、
さすがに飽きられたのか、レッドカーペットの終了を待たずして、
もう中学生の露出は減っていきました。
それでも、何ヶ月に1回程度では出演していたようですが、
2009年2010年の頃の勢いはまったくありません。
もっとも、テレビに出なくなったらブームが去ったとか人気がなくなったとか言われがちなのがお笑いの世界。
テレビに出るのはほんの一握りのお笑い芸人です。
本当に人気が無くなって消えていく芸人の中には、テレビ出演の経験のない人がほとんどなのです。
それを考えれば、全国放送のバラエティ番組で人気を勝ち取ったもう中学生は、
それだけでも勝ち組と言えます。
一度知名度が上がると、
テレビの露出が減っても、地方営業などで食いつないでいくことができるのです。
事実、テツandトモなんかがその最たるものですね。
とはいっても、芸風で悩んでいたのは事実。
↓もう中学生に何があったのか…不遇のときをまとめた動画です。
これは2018年の本人が語るエピソードです。
エガちゃんのステキなエピソードですが、
もう中学生のひたむきな性格がこのエピソードを招き寄せたのでしょう。
実際に、レッドカーペットの出演が一段落する頃は、地方営業でもかなりの集客力がありました。
しかし、それもだんだんと落ち着いてきて仕事が激減したのが2015年頃。
このエピソードまでの3年間はかなり葛藤があったのでしょうね。
そこから、モチベーションを上げたにしても、
仕事がなければやはり続きません。
次の転機は2020年。
麒麟の川島が「水曜日のダウンタウン」で紹介したことから注目されるようになったのです。
このときは、「芸人が今までで一番面白かった瞬間は誰が見ても面白い説」だったそう。
川島ももう中学生の窮状を知っていて、助け船を出したのでしょうね。
それでも、本人に実力がないとどうしようもありません。
実力があってこその助け船であり、
そこに芸人同士の固い絆があるのです。
そこから、MC日本一とも言われる、有吉弘行の番組にも登場。
再ブレイクを果たすことになります。
これからのもう中学生は?
芸名はこのまま行くのでしょうね。
知名度がありますから。
現在40歳なので、これで50歳、60歳の「もう中学生」がどうなっているのか…。
今と変わらない芸風なのか、がらっと変わったもう中学生になるのか。
がらっと変わるようなら芸名も変えたほうが良いような気がしますが、
そこで、受けないとどうしようもありません。
ただ、芸名を変える場面ということは、もう中学生の芸風というかスタイルを変えるということなので、
これはこれでかなりの決断となりますよね。
ピン芸人なので解散というようなことはなく、継続するか引退するかのどちらかです。
ただし、芸人も個人事業主なので、引退するかしないかではなく、
仕事があるかないかなので、
その点は本人の決断しだいということになります。
芸風が性格そのままののほほんとしたものなので、
ネタに行き詰まりを感じさせることも少なくないのですが、
定期的に見たくなる麻薬のような面白さがあるのも事実。
これからもがんばってもらいたいですね。