76歳で芸歴5年の若手ピン芸人|おばあちゃんのwiki風な経歴

芸歴9年以下の若手芸人が集う神保町「よしもと漫才劇場」。

劇場に立てるのは、オーディションを勝ち抜いた一部の芸人のみです。

オーディションの倍率は8倍~9倍と、簡単ではありません。

そんな厳しいオーディションを勝ち抜いて劇場に立つピン芸人こそ、76歳の”若手芸人”である「おばあちゃん」です。

念のために申しますが「おばあちゃん」は、芸名です。

孫から見て、祖母に当たる人物を指す言葉ではありません。

76歳”若手”のピン芸人、おばあちゃんの経歴を掘り下げてみました。

76歳で”若手芸人”のおばあちゃんの経歴

  • 本名:沖原タツヨ
  • 生年月日:1947年02月12日
  • 出身地:東京国分寺市
  • 血液型:O型

繰り返すようですが「おばあちゃん」は、女性ピン芸人の芸名です。

本名は沖原タツヨ。

「おばあちゃん」の芸名がついたのは、同期生の鶴の一声です。

ある日授業で、芸名を公表する場が設けられました。

しかし、おばあちゃんは芸名を考えていません。

そんな中「(芸名は)おばあちゃんで良いよ!」という、鶴の一声が。

誰が声を発したのかは、おばあちゃん自身も分からないとのこと。

でも「おばあちゃんで良いよ!」の声がきっかけとなり、芸名は「おばあちゃん」となりました。

おばあちゃんの家族は?

おばあちゃんには、53年連れ添った夫がいらっしゃいます。

2人の間に子供はいません。

結婚のきっかけとなったのが、親から言いつけられた「お見合い」でした。

お見合いで知り合った夫は無口な人で、挨拶もなし。

ピン芸人として活躍するおばあちゃんの舞台にも、足を運びません。

愛のない結婚生活を過ごしたのかと思いきや、関係は良好。

出会いが「お見合い」だったこともあり、夫の良い所ばかり目が付くようになりました。

おばあちゃんの学歴は?

おばあちゃんの学歴は、波乱万丈に満ち溢れています。

時代は「女性には学歴は不要」が、まかり通っていた頃。

おばあちゃんは、大学進学を希望していたものの叶わず。

中学を卒業してすぐに働き始めました。

しかし、おばあちゃんは進学の夢を諦め切れません。

そこで学費を貯め、通信制の学校に通いました。

時は進み、47歳の頃には放送大学へ進学。

きっかけとなったのは、38歳の頃に患った乳がんです。

症状はステージⅣと、生命を脅かしかねないほど進んでしまっています。

想像を絶する厳しい闘病生活を経て、おばあちゃんは見事に生還。

闘病生活で得た経験をバネに、大学へ進学となりました。

波乱万丈の人生を経て芸人の道へ

定年までは会社員として勤めていたおばあちゃん。

定年を迎え今後の人生を考え抜いた結果が、NSC(吉本総合芸能学院)への入学でした。

当時71歳。

NSCに上限年齢はなく、高卒で18歳以上であれば入学は可能です。

上限年齢がないためか、40代~50代のNSC生も珍しくありません。

とはいえ、71歳のNSC生は異例中の異例ではあります。

NSC時代で苦労したのは「ネタ」と「ツッコミ」です。

同期は20代前半の若者達が大半だったため、喋っている言葉も分かりません。

そんな中でも、お煎餅を配り歩きながらコミュニケーションを取っていきました。

76歳の”若手芸人”おばあちゃんの活動

https://www.instagram.com/p/CxS899aSBWt/?img_index=1

 

76歳の”若手芸人”おばあちゃんの活躍は、神保町よしもと漫才劇場で見ることが出来ます。

公演内容によりますが、チケット料金は1,500円~2,000円。

劇場レギュラーメンバーの座をかけて、おばあちゃんは20代~30代の若手芸人に戦いを挑みます。

おばあちゃんの同期芸人は?同年齢芸人は?

おばあちゃんは、NSC東京24期生です。

NSC同期には、27歳と33歳の男性お笑いコンビ「小虎」。

29歳同士の男性お笑いコンビ「金魚番長」も、おばあちゃんと同期です。

テレビやネットで話題になっている女性お笑いグループ「ぼる塾」は、4期上の先輩芸人。

EXITのりんたろーに関しては、10期上の先輩にあたります。

同年代の芸人は?レジェンド揃い

おばあちゃんと同年代の芸人は、1人残らずレジェンド揃いです。

上方落語協会特別顧問の桂文枝は、おばあちゃんよりも4歳年上のお兄さん。

文化功労章を受章した西川きよしは、1歳年上。

同じ1947年生まれとなると、吉本新喜劇で50年以上のキャリアを持つ末成末成映薫が該当します。

さらに、日本のお笑いを背負って立つビートたけしも、おばあちゃんと同じ年齢。

レジェンドしかいません。

おばあちゃんのネタは?

おばあちゃんの持ちネタは、シルバー川柳です。

舞台に登場すると、高く上がったスタンドマイクに触り「私が触ると点滴に見えますが、マイクです」と、掴みからスタート。

観客の心をキャッチし披露されるのが、シルバー川柳です。

ネタ元になっているのは、おばあちゃんの日常。

日常を切り取って笑いに転換するスタイルは、20代の芸人でもあまり見かけません。

さらに先輩芸人のしゅんPとコンビを結成し、コントも披露。

しゅんPはNSC16期生で、医療免許を持つドクター芸人です。

本物の医師とおばあちゃんのコンビが繰り広げるのは、病院コント。

右に出る者なしです。

76歳の若手芸人「おばあちゃん」のまとめ

年齢はただの数字。

何かを始めるのに、遅いも早いもありません。

芸人は20代の若者でも厳しく、倒れる人も珍しくありません。

そんな中、おばあちゃんは76歳で元気はつらつと舞台に登場。

神保町よしもと漫才劇場で、爆笑を独り占めしています。